【投稿日】2016年2月15日(月)
この国で生まれこの国で育って、国籍のはざまのなか日本社会で育ってきました。そして日本社会が名誉ある国になるためにどうすればいいのかと常に考えてきました。
そのためにこれまで差別撤廃のためのさまざまな市民運動にかかわり、学びながら気がつけば76才になっていました。現在の日本社会は民意を軽視して国家権力が強くなりつつあります。時代が戦前に逆流しています。非常に危険です。命ある限りあらゆる力をそそいで多民族多文化共生社会実現に向かって進みたいと思います。誰もが安心して、平和に暮らせる社会になるよう、できることはすべてやりたいと思っています。ひきつづきKMJで学びながら、私の韓国民団という立場をも活用して、組織的にも日本社会にたいして心の思いを発信していきます。
今年の1月15日、大阪市が「ヘイトスピーチにかんする規制条例」をつくりました。これを追い風にして、現在、国で審議されている「人種等を理由とする差別の撤廃のための施策の推進に関する法律案」を成立させることに全力を注ぎたいと思っています。先進国である日本に人種差別を撤廃する法律がないこの状況をまずは変えていきたいと思います。会員のみなさまのお力添えよろしくお願いします。(呉時宗副理事長)